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2023年11月30日
オーム社社長、工学書協会幹事長・村上和夫氏
業界3者の取引には「委託」「注文」「買切」のほか、「常備寄託」がある。常備寄託は出版社が書店に出先在庫として貸与する取引で、書店の精算は1年後。書店は「売れた本は必ず補充注文する」ことを約したうえ、仕入れ資金の負担なしに販売できるメリットがある。常備は長年にわたり多くの出版社や書店で活用されてきたが、書店数が減るなかで常備店数も減少傾向にある。いま、改めてこの制度をさらに活用できないか--。
オーム社の社長で工学書協会の幹事長を務める村上和夫氏、丸善出版の社長で自然科学書協会の理事長である池田和博氏、紀伊國屋書店新宿本店の星真一店長に、現状や課題について話してもらった。 (聞き手=本紙・丸島基和)
日販グループホールディングスと日本出版販売は11月24日、2023年度中間(23・4・1~同9・30)決算を発表。両社とも減収赤字の厳しい決算となった。日販の売上高が1607億3700万円(前年同期比9・5%減)で前年同期から168億円の大幅減収。「コンビニ」ルートで16億円の営業損失となり、中間純損失13億8100万円を計上。これにより日販GHDの売上高も2048億9900万円(同6・8%減)で、親会社株主に帰属する中間純李損失は11億5000万円となった。
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トーハンは11月22日に行った役員会で2023年度中間(23・4・1~同9・30)決算を承認、同日その概要を発表した。連結・単体とも減収増益となった。連結売上高は1898億4600万円(前年同期比0・9%減)。単体売上高は1742億8300万円(同2・5%減)。単体では「取次事業」が依然厳しく、営業・経常損失となったが、東京ロジスティックスセンター(埼玉・加須市)の売却益約31億円を特別利益に計上し、最終利益は連結・単体で増益になった。
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